資産価値向上のための大規模修繕

グレードアップ工事でマンションにより一層の
付加価値を

グレードアップ工事でマンションにより一層の付加価値を

大規模修繕工事は建物や設備の劣化箇所を修正し、原状回復を図るために行うものですが、目的はそれだけではありません。必要な箇所に手を入れ、グレードアップを図ることで、マンションの持つ資産価値を高めることも可能です。こちらでは、「資産価値を向上させるための大規模修繕工事」についてお話しします。

資産価値の向上に寄与する工事とは

築年数の経過とともに、マンションの資産価値は下がっていきます。原状回復を目的とした一般的な大規模修繕工事ではその下がり方を「緩やかにする」ことはできても、「現状を維持する」「今以上の価値を与える」といったことは難しいのが実情です。

ただし、この原状回復目的の工事と同時に、耐震補強を実施したり外観をリフレッシュしたり、設備を最新のものに入れ替えたりすることで、マンションの資産価値向上が見込めます。また、居住者様にとってはそのマンションに暮らす悦びや誇りが増すといったメリットもあります。

大規模修繕と同時に行いたいグレードアップ工事

耐震補強 1981年以前に建てられたマンションは、阪神大震災や東日本大震災を想定した構造設計になっておらず、こうした巨大地震が発生した場合、倒壊などの危険にさらされます。大規模修繕工事と同時に十分な耐震補強を実施すればマンションの安全性・耐久性が向上し、資産価値の維持につながります。
セキュリティ強化 オートロックはどのマンションでも定着していますが、防犯カメラの設置や増設、映像管理システムの追加などを行ってマンションの防犯力を高めることができれば、一層の価値向上になります。
内外観の向上 外壁塗装を従来とは違うものにする、塗料そのものをグレードアップして汚れや紫外線に強いものに変更する、といったことも建物の価値向上につながります。また、玄関扉の変更、照明をLED化してダウンライトにしたりすることでも、大幅なイメージアップが実現します。
バリアフリー化 長く住み続けることを考えれば、マンションもまた高齢者にやさしい居住空間であるべきです。その意味では、バリアフリー化は生活の質向上に直結する重要なポイントとなります。
サッシュの更新 サッシュを更新することで、室内の断熱性能、遮音性が向上し想像以上の快適な日常生活を送ることができます。
駐車場・駐輪場整備 多くのマンションで問題となっているのが駐車場や駐輪場の不足。居住者様が増え、その家族が増えれば、保有する車の台数や自転車の台数も比例して増えます。分譲当時のスペースで不足が生じている場合は、新たな駐車場・駐輪場を整備してみてはいかがでしょうか。
エレベーター改修 単に老朽化したエレベーターを新しくするだけでなく、防犯機能や防災機能を追加することも大切です。また、社会問題化した“挟まれ事故”などの危険はないか今一度検証し、懸念があればシステム自体を刷新することも必要でしょう。
その他、個別に検討したい工事例
  • 壁面緑化:エントランスホールに表情を与え、居住者の方、来訪者に対しても安らぎと好印象を与えます。
  • 非常用足元灯:節電効果に優れたLED照明を用いた足元灯で夜間の安全を確保。光の演出効果で印象も向上します。
  • 化粧鋼鈑ドア:玄関ドアを意匠性と強度に富んだ化粧鋼鈑製に変更。これなら大地震後でもドアの開閉に支障を来しません。また、断熱性能も高いので省エネになります。
  • 侵入防止フェンス:不審者の侵入を未然に防ぎ、マンションの防犯力向上に寄与します。
  • 電気自動車対応EV充電器: 急速に普及が進む電気自動車に対応した専用充電器を設置すれば、マンションの付加価値は一層高まります。

予算に応じた選択が大切

マンションの資産価値向上に寄与する工事──。これを大規模修繕の際に行えば、長期的に見てコスト面でも非常に有利なのは間違いありません。とはいえ、原状回復のための工事とは別に費用がかかるのは確実なので、予算を考慮しながら、どの工事を優先的に選択するかを考える必要があるでしょう。

東京・千葉・埼玉・神奈川でマンション大規模修繕工事の設計監理コンサルティングを手がけるジェイエイトにご相談いただければ、コンサルタントである私たちが皆様のマンションにとってどの選択が最善かを適切にご提案できます。