大規模修繕の価格相場

大規模修繕工事にかかる費用と相場について

大規模修繕工事にかかる費用と相場について

大規模修繕工事を計画されているマンション管理組合様にとって、最も気になるのは工事費用ではないでしょうか。修繕積立金との兼ね合いもあるだけに、どの程度の額になるのかは事前に知っておくべきでしょう。こちらでは、大規模修繕工事にかかる費用と一般的な相場についてご説明します。大規模修繕工事を実施する上で、どの程度の修繕積立金が必要かといった点も押さえておきましょう。

大規模修繕費用の積立、それで大丈夫ですか?

修繕積立金の相場価格<149円/m2・月>では足りない

今やどのマンション管理組合様でも頭の痛い問題が、修繕積立金の不足。分譲時に定められた修繕積立金では大規模修繕できないということで、どこも修繕積立金の値上げを段階的に実施しているのが現状です。その値上げ幅も当初の2~4 倍にもなっているのだとか。

では今、修繕積立金の相場はどれくらいでしょうか。国土交通省が平成25年に調査したところによると「1m2あたり149円」だそうです。しかし、あくまでこれは積立金の相場であって、大規模修繕工事費用の相場ではない点に注意が必要です。この149円という金額では、現実的に見て工事実施が困難であることから、どのマンションでも修繕積立金の値上げを検討しているのです。

適正額は<200円/m2・月>、この水準まで値上げを

大規模修繕工事を考えた場合、月々どの程度の修繕積立金を設定すればよいのでしょうか。マンションの規模によって誤差は生じますが、国土交通省の指針では1m2あたり約200円。70m2の専有面積を持つマンションなら、月々14,000円になります。相場の149円では10,430円にしかならないので、ひと月あたり3,570円の値上げが必要ということです。

家計に一層の負担がかかることから居住者の皆様の理解を得るのは難しいかもしれませんが、月々3,000円程度の割増で引き続き安全で快適な生活が送れることを考えれば、それほど高い金額ではないでしょう。もしこちらをご覧いただいている管理組合様で、まだ積立金がこの水準に達していないという場合は、早急に値上げを検討すべきです。来たる大規模改修工事のタイミングにしっかり備えましょう。